Vive Flow + SteamVR セットアップガイド(実験的RiftCat、VRidge、Moonlight、SteamVR Tracking)

これは何?

ViveFlowでSteamVRを使うためのセットアップを紹介します。

実験的ですがRiftCat+Moonlightのやり方も紹介します。

※追記 2022/08/08

現在VivePort経由ではFlowにVRidgeをダウンロードできなくなってしまいました。解決策を模索中です。

※追記 2022/08/09

Focus用VRidgeのAPK(2.6.2 stable)は以下(直リンク)からダウンロードできます。

ADB経由でインストールすることはできるはずですが、正常起動、動作するかは不明です。(>_<)

※追記 2023/03/22

現在Flow+VRidgeの構成は正常動作しないようです。SteamVRをストリーミングしたい場合はCloudXRがおすすめです。

VRidgeのセットアップ

ストリーミングにはVRidge(RiftCat)というソフトを用います。

Vridgeのインストール

PCにRiftCatクライアントをインストールします。

RiftCatは10分までは無料、それ以降は15ユーロ(買い切り)なので、購入する前に一度試してみることをお勧めします。

次はViveFlowにVRidgeを導入します。VIVEPORTにFocus用のVRidgeがあるのでそれをインストールします。

FlowとPCを同一ネットワークに接続します。PCはアクセスポイントに有線接続するのがおすすめです。

FlowでVRidgeを起動するとPCのクライアントに端末名が表示されるので、「はい」を押して接続します。接続後、再生マークを押すことでSteamVRを開始できます。

他のHMDが接続されているとそちらが優先されてしまうため、事前にUSBを抜いておきましょう。

RiftCatの設定

VRidgeの設定ボタンからストリーミングの設定を変更することが可能です。これは私の設定ですが、PCスペックやWiFiの環境など、自分に合った設定を探してみてください。

ビットレートにすれば画質は向上しますが、遅延が増えたりストリーミングが不安定になります。

RiftCatのストリーミングの設定

解像度は"C:\Program Files (x86)\Riftcat 2\Config\vridge.cfg"からカスタム数値を設定できます。430行目のVR.ResolutionをHeight:1600、Width:3200に設定します。このコンフィグファイルでビットレートなども範囲外に設定できます。

コントローラー

コントローラーのソリューションをいくつか紹介します。

VRidgeの機能を使う

統合設定の3自由度コントローラーをONにすると、スマホコントローラーをViveコンにエミュレートすることができます。(標準でON)

OpenVR Space Calibrator

Space Calibratorを用いてFlow(VRidge)のプレイスペースと他のトラッキングシステム(LightHouseなど)をキャリブレーションし、併用することが可能です。

Oculus Touch Steam Linkを用いればOculus Touchを用いることも可能です。

HMDをLightHouseに対応させる

HMDをLightHouseでトラッキングすれば、キャリブレーション不要でLightHouse互換コントローラーを使えます。

Moonlight

Moonlightとは?

MoonlightとはNVIDIA GameStreamをSHIELD以外のデバイスで使用するためのソフトです。コア技術はNVIDIA謹製のため非常に安定したストリーミングが可能です。

現在ViveFlowでVRidge+Moonlightを使おうとするとVridge側が機能停止してしまい、Flowのモーションセンサーを使うことができない状態です。またFlowの適正なディストーション設定も不明なため、こういう方法もあるんだ~程度の認識で大丈夫です。

FlowでMoonlightを使う

VRidgeのストリーミングでMoonlightを使用する基本的な方法は公式のセットアップガイドをご覧ください。

https://support.riftcat.com/hc/en-us/articles/115005811705-Moonlight-Basic-Guide

ここではViveFlowでの特別なセットアップを紹介します。

Moonlightのインストール

ViveFlowでは一般的なアプリストアからアプリをインストールすることはできないため、ADB経由でAPKをインストールします。

Flowの場合は

設定>詳細設定>不明なアプリのインストール

設定>詳細設定>開発者向けオプション>USBデバック

をONにしましょう。

USBモードは何もしないを選択します。

ADB環境の構築

APKのインストール

MoonlightのAPKはこちらから

AndroidGUIの操作

Moonlightを使う都合上、AndroidGUIを操作する必要があります。Flowにはタッチパネルがなく、マウスを接続しても認識しないため、GUI操作はVysorを使うのがお勧めです。

 

最後に

ViveFlowでSteamVRをプレイするセットアップを紹介しました。NVENC、HEVCを使えばある程度ストリーミングも安定するので、Moonlightを使う必要はないと思います。今のところFlowのマイクは使えないですが、VRCHATやその他VRゲームをカジュアルに遊ぶためのHMDとしていいのではないでしょうか。(>_<)