「猫でもできる」Watchman dongleをいい感じに錬成する方法

これは何?

Watchman dongleをいい感じに錬成する方法を思いついたので紹介します。Watchman dongleに関する詳しい情報は前回のブログで。

概要

今回やることをざっくりと説明します。

①nRF24LU1を搭載したUSBドングルとnRF24LU1P(32kb)を購入する。

②USBドングルのチップをnRF24LU1Pに交換する。

ファームウェアの準備をする。

ファームウェアを書き込む。

ごめんなさい。猫にはちょっと厳しいかも…

部品選び

USBドングル

とりあえずnRF24LU1用のUSBドングルが流用できることは確認しました。他のnRF24シリーズ用の基板でも一部互換性のあるものがあるかも(詳しくない)。今回はAliexpressで購入した怪しいドングルを使います。

極論を言えばLogitech Unifying receiverでもできるのかな?

nRF24LU1P

nRF24LU1P-F32Q32-Rを購入しました。32kbのメモリ容量とNordicのブートローダーが書き込まれていることが条件です。新品のチップなら問題ないですが、Aliexpressなどで買うと別のブートローダーが書き込まれていることがあるらしいので、レビューを要チェックです。

チップのリプレース

熱風式リワークステーションを用いてチップ換装を行います。QFNパッケージのハンダ付けは初めてでしたが、本当に大変でした。もう一生やりたくない…(>_<)

参考にした動画

ファームウェアの準備

ファームウェアの変換については前回のブログで。

今回はHDK付属のファームウェアを使いましたが、Viveドングルのファームウェアでも行けると思います(試してない)。

ファームウェアの書き込み

書き込みはnRFgo Studioを使います。チップ交換が成功したかつチップにNordicのブートローダーが書き込まれていれば、USBポート接続時にDevice ManagerのnRF24LU1+Bootloaderにタブが出てきます。

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あとはhexファイルを指定してProgram flash memoryボタンをぽちぽちしましょう。書き込み終了後にUSBポートに刺しなおすとWatchman dongleとして認識するはずです。

お疲れさまでした。

最後に

ドングルの選択肢を増やそうと調べはじめましたが、なんとか動くようになってよかったです。技適問題は完全に#000000なので製作は自己責任でお願いします。